海外に暮らし始めて最初に「困った」と感じたことの一つが、ごはんの味ではないでしょうか?
日本では当たり前においしく炊けていた白ごはんが、外国の水やお米、炊飯器の違いによって「べちゃっとする」「芯が残る」「香りが違う」など、理想のふっくらごはんにならないことも。
でもご安心を。
実はちょっとしたポイントを押さえれば、海外でも日本と変わらない、むしろよりおいしい白ごはんを炊くことができます。
この記事では、現地のお米を使う場合/日本のお米を入手した場合の両方に対応した「海外でもふっくら美味しく炊けるごはんのコツ」をたっぷりご紹介します!
1. お米選びが9割?海外で選べるお米の種類と違い
まず、炊きあがりに最も影響するのが「お米の種類」です。
海外にはさまざまなお米があり、それぞれ性質が大きく異なります。
▶ 現地スーパーでよく見るお米の例
- 長粒米(ロンググレインライス):バスマティやジャスミンなど。サラッとしていてパラパラ。チャーハンやカレー向き。
- 中粒米(ミディアムグレイン):スペインのパエリア用やカリフォルニア米に多い。日本米に近い粘りがある。
- 短粒米(ショートグレイン):いわゆる日本のコメ。日本食専門店やアジア系スーパーで入手可能。
▶ 美味しく炊きたいなら「中粒〜短粒米」を選ぼう
日本のごはんに近い「モチっと・ふっくら」食感を再現したいなら、中粒〜短粒米がおすすめ。現地で安価に買えるカリフォルニア産「Kokuho Rose」や「Calrose」、また韓国産のコメも比較的日本米に近いです。
2. 水が違う!硬水・軟水で変わる炊き上がり
日本の水は軟水ですが、ヨーロッパや中東では硬水(カルシウムやマグネシウムが多い)が主流。
この硬水でごはんを炊くと、米の芯が残りやすく、風味がぼやけることがあります。
▶ 解決策:軟水 or 浄水を使う
- ミネラルウォーターを使うなら軟水系を選ぶ(EvianやContrexは硬水寄りなので避ける)
- ブリタなどの浄水ポットを通した水を使う
→不純物や匂いが取れ、米がよく水を吸います。
3. 米はしっかり洗う+浸水時間が命
水が違えば吸水時間も変わります。
特に気温が低い季節や、冷たい水道水を使う場合は最低30分〜1時間の浸水が必要です。
▶ 洗い方のポイント
- 最初の水はすぐに捨てる(米が一番汚れを吸いやすいため)
- 3〜4回軽く水を替えて洗う(ゴシゴシではなく、シャカシャカと)
▶ 浸水の目安
- 夏場:30分
- 冬場/冷たい水の場合:1時間
- 時間がなければぬるま湯(30℃前後)を使うと吸水が早まります
4. 水加減は“日本基準より少し多め”がちょうどいい?
海外のお米や環境によっては、日本の基準より少し水を多めにした方がふっくら炊けることが多いです。
▶ 基本の水加減目安(1合=180ml)
- 日本米(短粒米):米と同量〜1.1倍の水
- 中粒米:米の1.2倍ほど
- 長粒米(パラパラ系):米の1.5倍以上(ただし和食には不向き)
ただし、水を増やしすぎるとべちゃっとなるので、最初は少なめから試して微調整していくのがベストです。
5. 炊飯器 or 鍋?海外での炊き方の選択肢
▶ 炊飯器(海外対応モデル)
在住者に人気の家電といえば、象印・タイガー・パナソニックの海外対応炊飯器。
現地電圧対応(220V)モデルを選べば、日本と同じように炊けます。内釜やIH機能もしっかりしています。
※変圧器で日本の炊飯器を使うことも可能ですが、炊きムラや故障のリスクがあります
▶ 普通の鍋で炊く方法(簡単で美味しい!)
炊飯器がなくても、鍋で美味しいごはんは炊けます。
【鍋炊きの基本】
- 米を洗って浸水後、鍋に水ごと入れる
- 蓋をして強火で加熱(沸騰まで)
- 沸騰したら弱火で10〜12分
- 火を止めて、10分蒸らす
焦げつき防止には厚めの鍋(ル・クルーゼやSTAUBなど)がおすすめ。炊き上がりは香りも良く、粒立ちも◎!
6. 炊き上がり後の「ほぐし」が仕上がりを左右する
炊きたてごはんは、すぐにしゃもじで“ほぐす”ことが大切です。
ほぐさずに放置すると、水蒸気がこもってベチャついたり、下の方だけ固まってしまう原因に。
【ポイント】
- 底からしゃもじを入れ、ふわっと空気を含ませるように
- ごはん粒をつぶさないように優しくほぐす
この一手間で、全体がふっくら均一な仕上がりになります。
7. 冷凍&保存テクで“炊き立ての味”をキープ!
炊いたごはんは冷凍保存がおすすめ。
保存容器やラップに1食分ずつ小分けして冷凍すれば、炊き立ての味をほぼ再現可能です。
【冷凍のコツ】
- 炊きたてすぐに冷ます → 旨みが逃げにくい
- 平たくして冷凍 → 解凍ムラを防げる
- レンジ加熱の際はラップをかけてふっくら仕上げ
※冷蔵保存はNG(でんぷんが老化し、パサパサになります)
海外生活では、「日本の味」が恋しくなる瞬間があります。
特に白ごはんは、どんなおかずよりも心をほっとさせてくれる存在。
水の違い、米の種類、炊き方……慣れるまで少し工夫が必要かもしれません。
でもその手間をかける価値はきっとあります。
日本から遠く離れた場所でも、ふっくらツヤツヤの白ごはんが炊けたとき、
「ここもわたしの居場所だな」と思えるかもしれません。
さあ、今夜はおいしい白ごはんを炊いてみませんか?



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